ハンミョウの飼育2
ナミハンミョウの飼育について簡単に以前書きましたが、もう少し詳しく書き記したいと思います。
ナミハンミョウを飼育するうえで、大変だったこと。
1.土造り
いろいろ検索すると出てくるのは、赤玉土を木づちか何かで出来るだけサラサラになるまで叩き潰す。
これに川砂を1/4か1/5ぐらい加えて混ぜ合わせる。
最後に、水を加えてベタベタにならないくらいにし、飼育ケースに入れ押し固める。
この土がハンミョウが獲物を狩るときや、タマゴを産む時に必要みたいです。
タマゴの飼育期間、幼虫の飼育期間もスポイドなりで乾きすぎないように加水しました。
2.幼虫の管理
幼虫は飢餓にとっても強いため毎日餌はやらなくても大丈夫なので、体長にあった餌を用意すること。
餌
1令幼虫のころは、コオロギの1令幼虫があれば一番適してます。
コオロギはツルツル面は登れないので飼育ケースから脱走することがありません。
アリやアブラムシはすぐ上まで登って脱走するので手に負えません。
何度かコオロギを切らして、アリをやりましたが、昆虫ケースの上くらいに両面テ-プを貼ってこれ以上登れないようにしましたが、それでも登って脱走するアリもいます。
あとは、ワラジムシの赤ちゃん。
1~2ミリの赤ちゃんを選別するのが大変で、ふるいにかけて成体を分けようとしてもなかなか難しい。
ただ、コオロギよりも動きはいいので赤ちゃんを選別できれば餌として文句なし。
だいだい食事の回数によりますが、2日に1回は餌を与えてると、2週間から3週間で2令幼虫に、また2週間から3週間で3令幼虫になりました。
脱皮の間、巣穴を閉じて脱皮後新しい一回り大きくなった巣穴が開くまで1週間から2週間かかりました。
2令幼虫や3令幼虫の餌は、やっぱりコオロギ。
繁殖が楽なのと、爬虫類店やホームセンターなどでsサイズコオロギも売ってるので助かります。
それと、ワラジムシ。
ワラジムシは家で簡単に大繁殖するし、コオロギに欠けてるカルシウム分も補えるので。(ハンミョウにカルシウムが必要かどうか知りませんが。)
また、釣り具屋で売ってるサシ。
サシをそのまま使ったことはないが、羽化させたキンバエはアマガエルの餌にもなるので何回か与えた。
ただ、キンバエは飛ぶのと、ツルツル面を登るので、羽を少し切ってうまく飛べないようにして、前足をハサミでチョキンときる。
手間暇がかかるがキンバエもかなり動きまわり餌としては立派。
あとは、バッタ。
やっぱり足を切る。
ゴキブリに抵抗がなければ爬虫類店で売ってるデュビア。
私はどうもゴキブリ系は虫唾が走り無理でした。
集団飼育と個別飼育
幼虫の飼育として、2令幼虫からは個別飼育に移した方が共食いもないし良いと思うが、集団飼育でも10センチの土の深さがあれば十分のような気がする。
個別飼育にすると、餌も1匹ずつ入れないといけないし、掃除も加水も土もそのために造らないといけないし、かなり面倒だった。
幼虫にしてみても、巣穴造りは一大イベントでとても体力を使い、ストレスも使うので嫌に決まってる。
野生の幼虫は、どんな餌が乏しい場所であっても一度造った巣穴を放棄し、別の場所に巣穴を作り直すことはないし。
2令幼虫を掘り返して、個別飼育に移してるときの写真です。
3.成虫の管理
タマゴを産ませるために湿った土壌が必要なので、適度に湿らせること。
餌は、生きたコオロギやバッタ、死肉も食らう。また人口餌もOKだと思う。
私はもっぱらコオロギ、ハンミョウの成虫が3センチぐらいなので2センチまでの餌が良さそう。
気を付けること。
1.土を湿らせてるため、食べ散らかしたコオロギの死骸がカビやすいため掃除をすること。
掃除の際、ハンミョウはかなり良く飛び回る、飼育ケースの蓋をあけた瞬間逃げられることもしょっちゅうあった。
部屋中、網を持って追いかけることになるので注意してください。
(写真がうまく撮れないのも、ハンミョウがかなり動き回るし、飛び回るため、ピントがぶれる、私の腕も悪いんだけど)
2.出来るだけ障害物のない空間が広い方が良さそう。
3.シェルターは必要無さそう。
うちのハンミョウたちはシェルターに隠れた試しがないので。
4.水飲み場も必要なさそう。
土壌が湿ってるため土をなめる。
どうしても心配ならキリフキで壁面に水を振りかけると壁面をなめてる。
それでは、活字ばかりで読みにくい文章ですが、ハンミョウの飼育の参考になればうれしいです。